赤い舌
煎茶果 Senchago
歌詞
[Verse 1]
焚き木の香りが夜を裂く
乾いた皮膚が土に這う
爪先まで震える影が
縋るものなく空を掴む
[Hook]
Burn, burn, burn 炎が囁く
Turn, turn, turn 逃げ場はない
閉じた瞼の裏に残る 赤く染まるその運命
[Chorus]
巻き上がる "Crack, crack" 炎の輪
赤い舌が皮膚を這い回る
縛られた腕が痙攣し
無慈悲に響く Bang!
[Post-Chorus]
記録される血と灰の匂い
目撃者の背中に刻まれる影
叫びを呑み込む空の下
正義の名を被った無垢な狂気
[Verse 2]
裸足の足跡は砂に消える
踵に滲む血が蠢いて
苦悶の声を吐き出す口は
噛み締めた舌を震わせる
[Bridge]
炎が牙を剥くたびに
汗が滴り 膝が崩れる
冷たい視線の壁に囲まれ
誰も手を差し伸べない
彼らの目はただその死を待つ
[Hook]
Cry, cry, cry 皮膚が裂ける音
Die, die, die 熱に焼かれる声
響くその音は終わりを告げ 影だけが残るその場所に
[Chorus]
巻き上がる "Crack, crack" 炎の輪
悲鳴はもう声にすらならない
燃え尽きる身体の残り火
無情に木屑が舞う Bang!
[Post-Chorus]
裁きと呼ぶ虐殺の祭典
笑う群衆 目を閉じる者たち
沈黙に満ちた夜の果てに
跡形もなく消えゆく命よ
[Outro]
あなたの足元にも 罪なき者の影が残る