ずっと前から見てた眩しい程の夜月
あんな風に誰かを照らし出せたならば
私は十六夜月ためらいの欠け月
憧れを持ちながら消えゆく定めの物語
深い深い夜が星達を冷たく包み込む真夜中に
光の風が残す軌跡を淡い闇の中に閉じ込めた
届かぬものと知っているのに何故いつも照らしてくれるの
もう私には貴方を憎むことさえできない
そしてまるで失った時を取り戻そうとするかのように
幾度と闇に手を伸ばしたがいつも少しだけ先にあった
気付かぬうちに変わり始めた自分の抱いていた形
今の想いが少しだけでも動かないように
私の胸の中で形になって行く光に満ち溢れた完璧な姿は
あの人ただ一人を照らしたいと願う憧れを象った叶わぬ願いの姿かも
ここに集う 無数の夢 君に 伝え
願い事を 叶えるため 今日も 歌い 瞳 閉じる
ずっと近くで見てた溢れそな光の粒
重ねた手の間からもぬくもりを感じる
私は十六夜月なりきれぬためらいの月
同じ空に浮かべぬものと決められたのはいつの頃か
私の胸の中で形になっていく
光に満ち溢れた完璧な貴方に
届かぬこの想いを照らさないでほしい
永遠に続く願いはいつでも貴方のすぐそばに