道は別れて ふたり しんと立ち止まる
そっと見つめあい 言葉をこぼす
足を進めて ここで バイバイなんだと
いいきかせてる もう起きなくちゃ
軌跡 刻んでた雪は溶けて
あとは手をはなすだけだね 笑って
ひとつ、またひとつ 息をのんで進み
ポラリスの誓い 一瞬のきらめき 揺らう
ふたり、もうひとり 離れていくだけさ
変われない心 かすかな絆ふれて 止まる
幼い僕ら 鼓動の意味を知るまで
何千の夜を 砕くのだろう
見上げた空に 今は 失くした未来が
鮮やかに灯り もつれる光
うたう 出会いは偶然だけど
別れは必然のきまり ……笑って
ひとつ、またひとつ 選びとって捨てて
淡い白のなか 埋めた想いごと 溶かす
ふたり、もうひとり 夢から覚めたなら
冬は閉じていく 緩やかな速度で 落ちる
またいつか 出会うさ
あたりまえの偶然のように
ひとつ、またひとつ 息をのんで進み
ポラリスの誓い 一瞬の煌めき 途切れ
ふたり、もうひとり 離れていくだけさ
冷え切った指が かすかな絆ふれて 裂いて
ひとつ、またひとつ 進むたびに失くす
でも怖くないよ その声は確かに 此処に
ふたり、もうひとり 濡れたまつげ揺らし
微笑んだのなら 別れ、歩き出そう 春(あす)へ