五臓六腑がsick
ジェットコースターが故障して 宙へと放り出された乗客たち
なんだこれは どういうことだと
怒り狂って喚き散らす 彼らが求めていたスリルや興奮って そもそも一体なんだったんだろう
二重三重にコンドームを付けてセックスする人たち
無菌ブタ 無菌ロック 無菌セックス
一体 どこまで安全なら気が済むんだろう
一体 何になら命を賭けられるんだろう
ああ 命が死んでく
五臓六腑がsick
いっそ何もかもなくなって どろどろの液体となった君と僕が溶けて同じ川へと流れてく
そんな風景を思い浮かべる僕の頭は少しいかれてるのかもしれない
もしもそうなら 誰か僕を殺して
自己嫌悪というナルシズムにうっとり
絶望という名の甘い誘惑にどっぷり
ああ 未来が今を奪ってく
僕は浮き足立ったタコ 僕は雲の上を泳ぐクジラ
僕は出し忘れたままの手紙 僕はいつかの夏のぬけがら
僕はアルコールの抜けきったビール 僕は逆さまに植えられた向日葵
僕は世界に一つだけの孤独
五臓六腑がsick
気が付きゃ半年すぐに一年
何もせずにただ時だけが過ぎていく
満員電車に揺られ やがて来る死をただ待っているだけの日々
日々!
本物の詩人達は公園のテントで寝泊まりしている
ねぇ 太陽が海に沈む時の音を僕に聴かせて
本質は言葉の裏に潜む吐息
本質は表と裏の狭間で揺れるリズム
目に映るものだけが存在していると思わずにはいられないのかい?