[Intro]
迫る音は名前を持たない
だけど確実に、村を呑み込んで
逼近的聲音沒有名字
但確實正吞噬整個村莊
[Verse 1]
村の端から順に 名前も知らない家を叩いて
「逃げて!」それしか言葉が出なかった
車に詰め込む 震えた犬、泣き叫ぶ猫
誰を先に?そんな選別できないまま
從村莊邊緣開始 敲著一戶戶不認識的家門
只能喊出「快逃!」這一句話
把發抖的狗、哀嚎的貓塞進車裡
該先救誰?根本無從選擇
[Pre-Chorus]
ドアが閉まらないのは
まだあの子が戻ってないから?
詰め込んだ命の隙間に
希望を無理やりねじ込んでる
車門關不上
是因為那孩子還沒回來嗎?
在被塞滿的生命縫隙中
硬是擠入一點希望
[Chorus]
閉めたはずのドアの向こうに
まだ誰かの声が響いてた
後視鏡の中で走る無名の犬
わたしを見つめるその目が
なにより重かった
明明關上的車門另一側
還聽見誰的聲音
後視鏡裡奔跑的無名犬
那雙注視著我的眼睛
比什麼都沉重
[Verse 2]
ハンドルを握る手が震えてる
何人救えたか数えても
降ろした名前より
乗せられなかった顔の方が 鮮明に残ってる
「これでいい」なんて、言えなかった
握方向盤的手在發抖
就算數著救了多少人
比起成功帶走的名字
沒能載上的臉孔 反而更清晰
根本說不出「這樣就好」
[Bridge]
叫び声が乗客の沈黙を割る
でも誰もその方を見ない
「夢ならよかった」って言うけど
現実はもっと、叫べなかっただけ
それが一番怖いことかもしれない
叫喊聲劃破乘客的沉默
但沒有人看向那邊
「如果是夢就好了」
現實卻是連喊出聲都做不到
這或許才是最可怕的事
[Chorus]
閉まったドアが見せたのは
選ばれなかった命の影
後視鏡の中で走る無名の犬
わたしを見つめるその目が
わたしそのものだった
緊閉的車門讓我看見的
是沒被選上的生命的影子
後視鏡裡奔跑的無名犬
那雙注視著我的眼睛
就像是我自己
[Post-Chorus]
「間に合えば助けた」? でも、助けなかった
救えなかったぶんの命 全部、夢に落ちていく
「趕得上就會救」? 但我終究沒有出手
那些沒能救下的生命 全都墜入夢裡
[Outro]
閉めろ、走れ
振り返るな
名前を呼ぶな
助けられなかった言い訳は
もう誰にも届かない
列車はまだ走ってる
誰の名前も載せずに
關門、開車
別回頭
別喊名字
對沒能救下的理由
已經沒人會聽見
列車仍在奔馳
上面沒有載著任何人的名字