台北の紅葉園

三橋町の陳茂通宅は、1933年に建てられた西洋式の私邸で、台北市三橋町に位置し、乾元薬行の経営者である陳茂通が所有しています。この邸宅は「紅葉園」と名付けられ、当時の台北市の重要な建物と見なされ、多くの著名人が訪れる場所となりました。邸宅の建築スタイルはアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの影響を受け、当時の装飾芸術スタイルを示しています。
邸宅の所有権は何度も転売された後、最終的に正大ナイロン工業株式会社に渡り、オフィスとして使用されることになりました。2014年には、永豊余生技が邸宅とその附属庭園内に「山海楼」という台菜レストランを設立しました。しかし、地元の地主が都市再開発を計画したため、「山海楼」は2017年8月に一時休業しました。
2017年9月、文化財の審議を求める文史研究者が提案し、邸宅とその附属庭園が文化財として保存されることを希望しました。しかし、台北市文化財審議委員会の投票では、この提案は通過しませんでした。
三橋町の陳茂通宅の物語は、歴史と文化の痕跡に満ちており、台北市の歴史的変遷を証言し、当時の台湾社会の状況と文化的風貌を反映しています。邸宅の建築スタイルと装飾芸術スタイルは、当時の台湾における数少ない現代建築の一つであり、重要な文化的意義を持っています。
油彩画の作者：
宮脇晴（みやわき はる、1902年（明治35年）2月23日 - 1985年（昭和60年）2月5日）は、油彩画家で愛知県名古屋市に生まれました。
#宮脇晴
作者名（よみ） みやわき・はる
生年（西暦） 1902
没年（西暦） 1985
#紅葉園 #作品1933
この油絵が描かれたのは、戦前の完成時であると思われます。当時はまだ戦争が起きておらず、屋根瓦はレンガ色でした。台北の多くの和洋折衷の建物は大多数がレンガ色の屋根瓦でしたが、昭和14年以降、戦争の影響を受けて、屋根瓦が黒緑色（戦争の保護色）に変更されました。幸いにも、この建物は台北の大空襲の爆撃を無事に避けることができました。
略歴・解説
1902年、名古屋市に生まれる。1915年、肺結核により名古屋市立第一商業学校を中退、療養のため知多市に転居。この頃、大澤鉦一郎と出会い師事する。1917年、大澤鉦一郎、森馨之助、鵜城繁、藤井外喜雄、山田睦三郎らと愛美社を結成。
1919年、愛美社油絵素描展覧会（第1回愛美社展）。
＊21年第3回展（最終展）まで出品。
1920年、名古屋市立工芸学校図案科卒業、同校の図工となる。＊28年教諭。第2回帝展に初入選。
1927年、山田睦三郎、水野正一と三路社を結成、研究会を開催。
1933年、第11回春陽展に初入選。
＊以後出品を重ねる。47年会友、53年会員。
1934年、中部地区の春陽会出品者らと踏青会を結成。
1943年、第6回新文展で特選受賞。
1949年、大澤鉦一郎らと中部春陽会を結成。
1953年、大澤鉦一郎らと名古屋春陽会研究所を開設。
1959年、『宮脇晴作品集』刊行。1960年、南山大学講師。
＊73年退職。1978年、近代日本絵画の名作にみる子供の情景（京都市美術館）。
1979年、愛知県教育委員会表彰。
1981年、個展（名古屋市博物館ギャラリー）。
1982年、『宮脇晴作品集』刊行。1985年、中部春陽展で遺作が特別陳列される。
2001年、個展（名古屋画廊）。2002年、個展（知多市歴史民俗博物館）。
2007年、岸田劉生と愛美社の画家たち（刈谷市美術館）。【『刈谷市美術館収蔵作品目録』（発行：2013年3月）より】
https://jmapps.ne.jp/kariya_art/sakka_det.html?is_pub_mode=1&museum_sub_domain=kariya_art&person_id=5&sort_field=&hlvl=1&bunrui=0&uni_museum=&keywords=&search_type=keyword&sort_type=asc&page=1&list_type=LLC&btn_list_type=&list_count=10&person_id=5&sort_field=&list_count=10

台北の紅葉園
[Verse]
紅葉の園の中で
風がささやく声
1933年の夢
歴史の木漏れ日よ
[Verse 2]
三橋町の街角
風景が語る物語
陳茂通の家
文化が息づく場所
[Chorus]
訪れる著名人たち
その足跡は今も
台北の風に乗せて
響き続けるよ
[Verse 3]
乾元薬行の未来
赤い屋根の下
西洋の香り漂う
邸宅の静けさよ
[Bridge]
時の流れと共に
変わる街の姿
でも忘れない
紅葉の園の記憶
[Chorus]
訪れる著名人たち
その足跡は今も
台北の風に乗せて
響き続けるよ