「さよなら、なんだよね、これで」
「また忘れちゃったりしないでしょうね?」
「大丈夫だよ。こんな話、きっと忘れないよ」
「どうだろうね。明日になったらすっかり忘れちゃってたりして」
「良いんじゃないすか?もっと楽しい日々が来るなら」
「でも、また何処かで逢うんでしょ?」
「もちろんそのつもりだ。じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「あぁ、それじゃあ、また。」
昨日も今日も晴天で 入道雲を見ていた
怠いくらいの快晴だ 徐に目を閉じて
「それ」はどうも簡単に 思い出せやしない様で
年を取った現状に 浸ってたんだよ
大人ぶった作戦で 不思議な合図立てて
「行こうか、今日も戦争だ」 立ち向かって 手を取った
理不尽なんて当然で 独りぼっち 強いられて
迷った僕は 憂鬱になりそうになってさ
背高草を分けて 滲む太陽睨んで
君はさ、こう言ったんだ 「孤独だったら、おいでよ」
騒がしさがノックして 生まれた 感情さえも
頭に浮かんでは萎んだ 「幻なのかな?」
秘密基地に集まって 「楽しいね」って単純な
あの頃を思い出して 話をしよう
飛行機雲飛んで行って 「眩しいね」って泣いていた
君はどんな顔だっけ なぜだろう、思い出せないな
痛いくらいに現実は 足早に駆け抜けた
選んだ今日は平凡で 崩れそうになる日々さ
昨日の今日も延長戦 大人だって 臆病だ
今になってなんとなく 気付けたみたいだよ
廻るセカイのイデア 枯れる太陽 炎天下
陽炎が揺らいだ 「忘れないで、さぁ、進もう」
もどかしさに何度でも 明日を夢に見ていた
戻らない、先のある世界へ 「僕たちで変えよう」
「思い出して、終わったって 秘密基地も、冒険も」
あの日に迷い込んだ 話の事も
独りぼっちが集まった 子供たちの作戦が
また今日も廻り出した 「また、何処かで。」
「涼しいね」って言い合った 夏空は透明だ
泣かない様に、吸い込んで 「さようなら」しよう
秘密基地に集まって 笑い合った夏の日に
「また何処かで思い出して 出逢えるかな」って
何度でも 描こう