
夕暮れの駅で ひとり立ち止まった
君の名前だけ 胸の奥で揺れている
手にしたはずの光は 指の隙間すり抜け
思い出だけが やけに優しくて
欲しかった未来は どんな色をしてたっけ
気づけばずっと 遠くに置き去りのまま
幸せを遠くに描きすぎて
君の声さえ 触れられなくなった
あの日の笑顔がまだ 風の中で呼んでいるのに
届かない願いは 夜空に溶けていく
眠れない部屋の窓 曇るガラス越しに
形のない後悔が 静かに沈んでいく
「大丈夫」と言えたら 少しは変われたかな
弱さを隠した僕は 君さえ見失った
あの頃の言葉を なぜ抱きしめられなかったの
戻れないことだけが やけに鮮やかだ
幸せを遠くに描きすぎて
君の手を 離してしまったんだ
掴める距離にいた 小さな温もりさえ
気づかずにいた僕は どこへ歩いてたんだろう
もしもまた 君に会えるなら
笑えるように 強くなっていたい
あの空の続きへと
ひとりでも進めるように
幸せを遠くに描きすぎて
失くしたものが 今日を照らしていく
君がくれた言葉は まだ胸で息をして
歩き出す僕の背中を そっと押している