海に咲く火花
daloalro4567
歌詞
灰色の雨に街が滲む
街灯下の水たまりに小さな光を見つけた
それは君が失くした片方のイヤリングだった
水色の欠片をそっと握りしめた
信じられない 君がもういないこと
心はまだ君の名前を呼んでる
雨音だけが答えている
夏の夜空に咲いた花火は
灰色の世界を一瞬照らした
暗い海に沈む君の面影
君が灯した火花は消えずに咲く
最後のキスはレモンの味がした
泣きながら君は笑っていた
さよならは雨音に消えた
僕だけがあの日に取り残された
消せない思い出が胸を締め付ける
その痛みさえ今は愛おしい
見上げる夜空に星は一つも見えない
夏の夜空に咲いた花火は
灰色の世界を一瞬照らした
暗い海に静かに火花が咲いて
沈む君の面影を優しく照らす
闇の向こうに淡い青が滲む
君がいなくても もう一度歩き出せる気がする
波間に揺れる記憶のかけら
触れたら壊れそうなほど脆くて
君が残した声の残響だけが
胸の奥でまだ小さく震えている
夜が明けるころ 淡い青が滲んで
濡れた手のひらから火花が消えてゆく
それでも僕は歩き出せる
君が灯した光を 抱きしめたまま