「私はその姿が生きることよりもまるで死ぬことを願っているようにも見えました。
私が生を受けたこの国は、なぜこんなにも貧しいのでしょう。」
「人々は苦しみや悲しみだけを味わうためにこの地上に生まれてきたようではありせんか?
シャカよ、それがお前には悲しいか?」
「当然です。苦しみだけの人生など誰が望みましょう。
それは違う。」
「苦しみがあれば必ず喜びがある。
その逆もまた然り。」
「美しい花が咲く。それもいつかは散る。」
「この世に生あるものは一瞬たりとどまってはおらぬ。
常に動き変わる。それを無常という。」
「人の一生も同じなのだ。」