
あの夜 あなたは
冷たい石
火種隠して
強がっていた
「大丈夫」って嘘が
抱きしめた腕が
震えていた
あなたの角 私の迷い
ぶつかり合う星を願った
一番怖かったのは
あなたが壊れてしまうこと
みんなは言う 愛は狂おしいものと
なぜ私たち 静かな海辺を選ぶ
鋭いガラス 拾い集めて
あなたと作る ステンドグラス
光になるの
待っていたんだ
喧嘩のあと あなたが差し出したコップ
乾いた喉を潤すより先に
こぼれ落ちた涙の味が
一番深い言葉だと知った
一番深い根は あなたの優しさ積み重ね
私たちよろめく舟だった
今 あなたは北極星
ゆっくりと 全ての道を照らしている
みんなは言う 愛は狂おしいものと
今ならわかる それは静かな流れ
鋭いガラス 拾い集めて
あなたと作る 未来の色
私たち 月のしずく
愛に抱かれて 朝露になる
これが 私の光
最初の息遣い
静寂